防災知識

ベランダの物は台風で飛ばされる?風速20m/s以上で危険!窓ガラス対策も解説

台風でverandaのものが飛ぶ
bosai

台風や強風のニュースを見るたびに、「ベランダの物って飛ばされないかな?」と不安になったことはありませんか。
実際に過去の台風では、物干し竿が風で飛んで窓ガラスを突き破ったり、隣家の車を傷つけた事例も報告されています。

ベランダの物が飛び始めるのは風速20m/sを超える強風から。
このレベルの風は台風で頻繁に観測され、飛来物による二次被害が大きな危険となります。

この記事では、風速ごとの危険度、ベランダで特に飛ばされやすい物、窓ガラスが割れる条件、そして台風前に行うべき対策 を解説します。
読むことで、あなたは「どんな風で何が起こるのか」がイメージでき、台風前に具体的な行動をとれるようになります。

ぼうさい   ミケちゃん
ぼうさい   ミケちゃん

台風のとき、ベランダの物って本当に飛んでしまうんですか?どのくらいの風速から危険なんでしょうか。

防災トラさん
防災トラさん

だいたい風速20m/sを超えると危ないよ。物干し竿や鉢植えなんかは一気に飛ばされるリスクが高くなるんだ。

ヘクトパスカルとは?数値でわかる台風の強さと危険度の目安
ヘクトパスカルとは?数値でわかる台風の強さと危険度の目安

台風や強風でベランダの物は飛ばされる?風速20m/sから危険

ぼうさい   ミケちゃん
ぼうさい   ミケちゃん

風速20m/sって、普段の生活でどれくらいの強さなんですか?想像がつきません。

防災トラさん
防災トラさん

人が立っていられないレベルだね。傘なんて一瞬で壊れるし、看板やトタンも外れるくらいの強風だよ。

風速別の危険度(10m/s・20m/s・30m/sの違い)

風速ごとの危険度を知ると、台風の恐ろしさがイメージしやすくなります。

風速別の危険度
  • 10〜15m/s(やや強い風):傘がさせない、歩きにくい
  • 15〜20m/s(強い風):看板やトタン板が外れる、人が転倒する場合もある
  • 20m/s以上(非常に強い風):つかまらないと立っていられず、ベランダの物が飛び始める
  • 30m/s以上(猛烈な風):トラック横転、樹木やブロック塀が倒れる

特に20m/s以上は、ベランダの物が危険な飛来物に変わる境界ラインです。

ベランダで飛ばされやすい物と被害事例

台風時に特に飛びやすいベランダの物は以下の通りです。

  • サンダルや小さな植木鉢
  • 物干し竿(長さがあり風を受けやすい)
  • ベランダ用の椅子やテーブルなど家具

実際に、物干し竿が飛んで窓ガラスを突き破り、室内にガラス片が飛び散った事例 や、植木鉢が隣家の車を破損させたケース もあります。
軽い物でも飛ばされれば凶器になります。

「小さいから大丈夫」と思わず、風速20m/s以上の予報が出たら必ず室内に入れてくださいね。

防災トラさんの一言
防災トラさんの一言

窓ガラスを突き破る危険は飛来物が原因!20〜25m/sから注意

ぼうさい   ミケちゃん
ぼうさい   ミケちゃん

窓ガラスって風で割れるんですか?それとも飛んできた物が当たって割れるんですか?

防災トラさん
防災トラさん

窓自体は風には強いけど、飛来物が当たると20〜25m/sくらいから危険になるんだ。

飛来物による窓割れのリスク

普通の窓ガラスは、風そのものには比較的強い構造になっています。
耐風圧性能は36〜44m/s程度まで耐えられることが多い とされます。

しかし、飛んできた物がぶつかると話は別です。
風速20〜25m/s(瞬間風速30m/s以上)になると、サンダルや植木鉢が飛んで窓に当たり、割れるリスクが一気に高まります。

窓ガラス破損から広がる二次被害

窓が割れると、室内にガラス片が飛び散って怪我の危険があります。
さらに割れた窓から風が吹き込み、屋根が浮き上がるなど建物全体の被害に発展するケースもあります。

窓ガラスが割れるのは風の力ではなく、飛来物の衝撃です。
だからこそ、ベランダの片付けが最大の防御策になるのです。

窓に飛散防止フィルムを貼っておくと、万一割れても破片が飛び散りにくくなりますよ。

防災トラさんの一言
防災トラさんの一言

台風前に必ずやるべきベランダの安全対策

ぼうさい   ミケちゃん
ぼうさい   ミケちゃん

具体的に、台風が来る前にベランダで何をしておけばいいんですか?

防災トラさん
防災トラさん

基本は「全部室内に取り込む」。それが無理なら固定しておくことだよ。

ベランダの物を室内に取り込む

台風対策ベランダから物を取り込む

台風や強風の予報が出たら、まずはベランダの物を室内に入れましょう。

  • 物干し竿は外して床に置く
  • サンダルや小物は必ず室内へ
  • 椅子や鉢植えも可能なら移動する

取り込むだけで「飛ばされるリスク」をゼロにできます。
最も確実で効果的な方法です。

固定する・カバーをかける補助的な対策

どうしても室内に入れられない物は、固定やカバーで対策をしましょう。

  • ロープやベルトで手すりにしっかり固定
  • 重い鉢植えはブロックで押さえる
  • カバーをかけて風の影響を減らす

小さな工夫でも被害を防げる可能性が大きく上がります。

台風シーズンが来る前に、ベランダを片付ける習慣をつけておくと安心ですね。

防災トラさんの一言
防災トラさんの一言

まとめ

ベランダの物が飛ばされるのは、風速20m/sを超える強風から。
台風の強風域では誰の家でも起こり得るリスクです。

  • 20m/s以上でベランダの物が飛ぶ危険が高まる
  • 窓ガラスが割れるのは風ではなく飛来物による衝撃
  • 安全対策は「室内に取り込む」か「固定する」

飛ばされた物は凶器となり、人や家を傷つけます。
台風予報で20m/s以上が出たら、必ずベランダを片付けておきましょう。
それが家族と自宅を守る最も確実な方法です。

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執筆者情報
防災トラさん
防災トラさん
防災士
災害対策のプロフェッショナル。様々な防災グッズにも詳しい虎猫さん。
日本防災士機構が認定する防災士。
2016年から防災に関わる企業に勤務中。 東日本でのボランティアも参加経験あり。

公式X:https://x.com/bosaitorasan
note:https://note.com/bosaitorasan
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