信じたら危険！雷の確率と、命を落とす「危険な思い込み」
bosai
防災トラさん
雨、何ミリで学校は休み？「時間雨量」と「一日雨量」の危険度を世界一わかりやすく解説
bosai
「この大雨で、学校は休みになるのかな？」
「天気予報で『1時間に50ミリの雨』って言われても、どれくらいヤバいのかピンとこない…」
そんな経験はありませんか？
特に、お子さんを持つご家庭では、「何ミリの雨で休校になるの？」というのは、安全に関わる切実な問題ですよね。
この記事では、そんな雨の「ミリ数」のギモンが、誰にでも、どこよりもスッキリわかるように解説します！
この記事を読めば、
・【保存版】危険度がひと目でわかる「降水量 早見表」
・「学校が休みになる」大雨警報の本当の基準
・「ザーザー降り」と「しとしと降り」、本当に怖いのはどっち？
といったことが、すべて分かります。
もうニュースの数字に惑わされない！あなたと家族を守る「雨の知識」を身につけましょう。
先生、「1時間に50mmの雨」とか「1日で100mmの雨」とか言われても、いまいち危険度が分かりません。
特に、学校が休みになるかどうかの目安が知りたいです！
一番知りたいのはそこだよね！
大丈夫、この記事で「雨の数字」のモヤモヤは全部スッキリするよ。
まず最初に、一番大事な「危険度早見表」から見ていこう！
【ゲリラ豪雨の前兆】急な雷雨や積乱雲を見分ける方法とは？
Contents
危険度がひと目でわかる！降水量 早見表
天気予報の数字だけだと、なかなかイメージが湧きません。
時間ごとの雨と、一日中降る雨の量、それぞれの危険度をパッと見て分かるものがほしいです！
任せて！
時間ごとの雨と、一日中降り続く雨とでは、危険の種類が違うんだ。
その両方が一発で分かる、特別な早見表を作ったから、まずはこれで全体像を掴んでね。
保存版！「時間雨量」と「24時間雨量」危険度
雨の本当の怖さは、「①短時間の激しさ」と「②降り続く長さ」の2種類あります。
以下の表は、それぞれの雨がどれくらいの危険度か、感覚的なイメージと一緒にまとめたものです。
| 1時間ごとの雨 | 一日中（24時間）の雨 | |
|---|---|---|
| 注意 | 10～20mm (ザーザー降り) | 50～100mm |
| 警戒 | 30～50mm (バケツを返したよう) | 100～200mm |
| 非常に危険 | 50～80mm (滝のよう) | 200～300mm |
| 命の危険 | 80mm以上 | 300mm以上 |
短時間で激しく降る雨は、街のアスファルトが水を吸いきれず、あふれてしまう「都市型浸水」に注意が必要です。
一方で、長時間しとしとと降り続く雨は、山のスポンジ（地面）が水を吸う限界を超えてしまう「土砂災害」に特に注意が必要です。
体感でわかる！雨の強さのイメージ
早見表の数字を、もっと身近な感覚でイメージしてみましょう。
・1時間30mmの雨： 車のワイパーを一番速くしても前が見づらいレベル。道路が一気に川のようになり始め、傘はあまり役に立ちません。
・1時間50mmの雨： まさに「滝」のような雨。視界が真っ白になり、車の運転は危険を感じるほど。避難を考え始めるレベルです。
・24時間100mmの雨： 普通よりちょっと強いかな、くらいの雨が一日中やまないイメージ。だんだん地面が緩んでくるので、山の近くは少し心配になってきます。
特に「1時間に50mm」という数字は、状況が急激に悪化するサインとして、テレビのニュースなどで見たら「ヤバいかも」と思ってください。
この早見表はあくまで一般的な目安です。
もし、お住まいの地域が山のすぐそばや川沿いの場合は、もっと弱い雨でも危険が迫ることがあります。
「自分の地域は、他の場所より少し早めに避難する」という意識が大切ですよ。
「休校」を判断する、本当の基準とは？
一番知りたい「休校の基準」について、ズバリ教えてください！
警報が出たら、必ず休みになるんでしょうか？
よし、一番の疑問に答えよう。
実は「〇〇ミリ降ったら必ず休校」という全国一律のルールはないんだ。
でも、判断の元になる「明確な基準」は存在する。
その仕組みを理解すれば、ニュースを見て自分で判断できるようになるよ。
学校が動く最大のキッカケは「大雨警報」
多くの方が「何ミリ降ったら？」と考えがちですが、実は学校や教育委員会が最も重視しているのは、雨の量そのものよりも「気象庁から大雨警報や洪水警報が発表されているか」という事実です。
ほとんどの地域では、「朝7時の時点で、自分の街に大雨警報などが出ていたら、とりあえず学校は休み（自宅待機）」というルールになっています。
つまり、親御さんや生徒さんが一番気にするべきは、雨のミリ数よりも「警報が出ているか、出ていないか」なのです。
お住まいの地域の教育委員会のホームページで、一度ルールを確認しておくと、いざという時に慌てずに済みますよ。
じゃあ、その「大雨警報」っていつ出るの？
では、その重要な「大雨警報」は、どういう時に発表されるのでしょうか。
実はこれも、単純に「〇〇ミリ降ったら」と決まっているわけではありません。
警報は、その地域の「災害の起きやすさ」を考慮して出されます。
・街の浸水に対する警報： 短時間で激しい雨が降り、街の排水能力がパンクしそうな時に出ます。
・土砂災害に対する警報： 長時間雨が降り続き、山の地面という名のスポンジが、もうこれ以上水を吸いきれない限界に達した時に出ます。
・川の氾濫に対する警報： 上流で降った雨で、川という名のコップの水位が、もうすぐ溢れそうになった時に出ます。
このように、警報は「災害が起きる一歩手前」を知らせる、命を守るためのサインです。
警報が出たら、「自分は大丈夫」と思わずに、いつでも避難できる準備を始めてください。
最近では、気象庁のウェブサイト「キキクル（危険度分布）」を見るのが非常に有効です。
地図上で自分のいる場所がどれくらい危険か、色で直感的に分かります。
警報が出ていなくても、地図が紫色や黒色になっていたら、それは避難が必要なサインです。
ぜひブックマークしておきましょう。
「短時間のドカ雨」と「長時間のしとしと雨」本当に怖いのは？
雨の降り方によって危険な災害が違うと聞きました。
もう少し詳しく、それぞれの怖さを教えてもらえますか？
そこを理解するのが防災上級者への第一歩だね。
同じ100ミリの雨でも、降り方によって全く違う災害を引き起こすんだ。
その違いを、物語のように説明してあげよう。
都会を襲う暴れん坊！短時間の「ドカ雨」の怖さ
短時間で一気に降る「ドカ雨」は、まるで短気な暴れん坊です。
すぐにカッとなって、あっという間に街をパニックに陥れます。
彼らの得意技は「都市型浸水」。
アスファルトで覆われた都会は、水を吸うのが苦手です。
そこに大量の雨が叩きつけられると、排水溝はすぐにお手上げ状態。
マンホールから水が逆流し、道路はあっという間に川のようになり、地下街や半地下の家は水で満たされてしまいます。
このタイプの雨は、数時間で状況が急変するのが特徴です。
「さっきまで晴れていたのに」という油断が、最も危険なのです。
静かに忍び寄る暗殺者…長時間の「しとしと雨」の怖さ
一方で、一日中降り続く「しとしと雨」は、まるで静かな暗殺者です。
派手さはありませんが、じわじわと、しかし確実に命を脅かしてきます。
彼らの得意技は「土砂災害」。
雨が長時間降り続くと、山の地面はゆっくりと水を吸い込んでいきます。
そして、地面が水を吸う限界に達したとき、何の予告もなく、突然牙をむきます。
恐ろしいのは、雨が少し弱まったり、止んだりした後に、がけ崩れや土石流が発生することが多いという点です。
「雨が弱まったから安心」という思い込みが、最も危険な状況を招くのです。
川の氾濫も、このタイプの雨が引き起こす代表的な災害です。
このように、雨の降り方によって、注意すべき災害やタイミングは全く異なります。
自分が住んでいる場所は、どちらの災害に弱いのか（街中なのか、山の近くや川沿いなのか）をハザードマップで知っておくことが、とても大切ですよ。
まとめ
今回は、分かりにくい「雨のミリ数」について、誰でも分かるように解説しました。
最後に、この記事で最も重要なポイントをまとめます。
・雨の危険性は「短時間の激しさ」と「降り続く長さ」の2つ。それぞれ危険な災害が違う。
・「休校になるか？」の最大の判断材料は、雨のミリ数よりも「大雨警報が出ているか」。
・街中では「短時間のドカ雨」、山の近くや川沿いでは「長時間のしとしと雨」に特に注意する。
・警報が出ていなくても、気象庁の「キキクル」が紫色になったら避難を考える。
天気予報の数字の意味を正しく理解することが、あなたとあなたの大切な家族を、水害から守るための最も強力な武器になります。
このページの「危険度早見表」をブックマークするなどして、いざという時にぜひご活用ください。
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執筆者情報
災害対策のプロフェッショナル。様々な防災グッズにも詳しい虎猫さん。
日本防災士機構が認定する防災士。
2016年から防災に関わる企業に勤務中。 東日本でのボランティアも参加経験あり。
公式X：https://x.com/bosaitorasan
note：https://note.com/bosaitorasan
日本防災士機構が認定する防災士。
2016年から防災に関わる企業に勤務中。 東日本でのボランティアも参加経験あり。
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