避難所に行ったら本当にある物・無い物|持ち物リストと実際に困ること

災害で避難所に行くとき、「避難所には何が用意されているんだろう?」「持ち物はどこまで必要なんだろう?」と不安になる人は多いはずです。
ニュースでは「避難所に避難」と簡単に言われますが、実際に行ってみると「ある物」と「無い物」がはっきり分かれています。
避難所にあるのは最低限の食事や水、寝具。
一方で、プライベートな空間や十分な栄養、快適な生活用品はほとんどありません。
この記事では、避難所で本当に用意されている物と不足しがちな物、持参すべき持ち物リスト、実際に多くの人が困ったこと をまとめました。
読むことで、「避難所に行けば安心」ではなく「自分に必要な物を備える」ための現実的な準備が分かります。

避難所って行けば何でもそろっているんでしょうか?

実はそうでもないんだ。最低限の備えはあるけど、快適に過ごすには自分の準備が欠かせないんだよ。

避難所にある物と本当に受けられる支援

食事や水は十分に支給されるんですか?

あるにはあるけど量や内容は限られてる。おにぎりやパンが中心で、栄養が偏りやすいんだ。
避難所で提供される食事や水
避難所で提供される食事は、次のようなものが中心です。

- おにぎりやパン、菓子パンなどの炭水化物
- 乾パン、アルファ化米、ビスケットなど調理不要の備蓄食品
- 炊き出しがあれば温かい汁物やおかゆ
生鮮食品やタンパク質は不足しやすく、栄養が偏りがちです。
飲料水も配られますが、1人あたりの量は限られており、脱水の危険もあります。
寝具や医療支援など最低限の備え
食事や水以外にも、避難所では次のような支援が受けられます。
- 簡易ベッドや毛布の配布
- 医療チームによる支援や救護所
- 情報提供(掲示板や放送)
- 入浴や炊き出しサービス(地域や状況による)
避難所は「安全を守る最低限の場所」であり、生活に必要な物が十分にそろっているわけではありません。
避難所に備蓄はあるものの、最初の数日は物資が届かないこともあります。自分で持ち込む準備をしておくと安心ですよ。

避難所に持っていくべき最低限の持ち物

じゃあ、自分で必ず持っていった方がいいものって何ですか?

水・食料・薬・貴重品は必須だね。あとは生活に必要な小物を持っていくと安心できるよ。
持参すべき必需品リスト
避難所では支援があるものの、十分ではないため自分で準備が欠かせません。
- 飲料水(1人1日3L目安)
- 保存食(缶詰、レトルト、栄養補助食品)
- 常備薬・救急用品(マスク、消毒液、救急箱)
- 衣類・下着・タオル・スリッパ
- 衛生用品(簡易トイレ、トイレットペーパー、除菌シート)
- 貴重品(現金、保険証、身分証、母子手帳)
「命を守る物」と「日常生活を支える物」の両方を意識して持参するのが鉄則です。
家族構成に応じた追加アイテム
家族の状況に応じて、さらに準備が必要です。
- 女性:生理用品、化粧品、下着
- 子ども:オムツ、ミルク、おもちゃ
- 高齢者:介護用品、補聴器、持病の薬
避難所では個別のニーズに十分対応できないため、家族ごとに必要な物を準備しておくことが重要です。
「避難所にあるだろう」と考えるのが一番危険です。自分や家族に必要なものは必ず用意しておきましょう。

避難所でよくある困りごととその対策

避難所では、どんなことに一番困る人が多いんですか?

トイレやプライバシー不足、睡眠環境が特に大変だね。食事や水も偏っていて苦労するんだ。
トイレ・プライバシー・睡眠の問題
避難所で多くの人が直面する問題は以下です。

- トイレの数が少なく汚れやすい
- プライベート空間がなくストレスが大きい
- 騒音や明るさで眠れない
携帯トイレや耳栓、アイマスクを用意しておくと快適さが大きく変わります。
食事と水の不足・栄養バランスの偏り
避難所の食事は炭水化物中心で、タンパク質や野菜は不足します。
お菓子やパンばかりでは栄養が偏り、体調を崩す人も少なくありません。
ビタミン剤やプロテインバーを持参すれば、不足分を補えます。
水も不足しがちなので、自分でペットボトルを持っていくことが安心につながります。
避難所生活は長引くこともあります。栄養や睡眠を意識して準備することが、健康を守る大きなポイントです。

まとめ
避難所には食事や寝具、医療支援といった最低限の物はあります。
しかし、「ある物」と「無い物」の差を理解して、自分で持参することが避難生活を安心して過ごすカギです。
- 避難所にある物:おにぎりやパン、毛布、最低限の医療支援
- 足りない物:栄養バランス、プライバシー、衛生用品
- 必ず持参する物:水・食料・薬・貴重品・家族ごとの必需品
「避難所に行けば安心」ではなく、自分の備えで安心をつくる ことが何より大切です。


